拓本講習会報告
8月11日(日)午前8時30分より、拓本講習会と拓本採取実習をしました。
参加者は8名、講師は文化財保護委員、柿木在住の平島久弘氏にお願いして、
考古学の基礎である拓本全般の学習しました。


○ 拓本の取り方は乾拓法と湿拓法がある。今回は「湿拓法」を採用。
  湿拓法に用いる墨は → 水性墨汁と油性墨汁がある。今回は「油性墨汁」使用

○ 用紙は「画仙紙」が一般的使用される。

○ 湿拓法の用具  

      タオル  巻いて水は張りに使用(厚手で目がつんでいるもの)
      ラシャ  水張り後、用紙を目的物に密着させるための道具
      新聞紙 手拓後、拓本を挟みこんで持ち帰るため
       バケツ 野外でタオルに水を含ませるために必要
      タンポ  目的物に紙を張り、墨汁を含ませ押さえ打ちする道具
            市販もあるが、自作したほうが使いやすい

湿拓法拓本の上手な取り方(作業現場は吉松庁舎玄関の定礎)

①刷毛で軽く汚れを落とす。例<亀子たわし>

古くなった石塔は文字が崩れないように慎重に作業する。

 

②紙は目的物に合っ

た寸法に切断し、左

官用紙テープで止め、風に飛ばされないようにする。

③濡れたタオルで柔らかく転がし、シワがよらないように碑面に紙を密着させます。

 

 

④巻きラシャを紙面

に押し当て碑と紙の

間の気泡を押し出す。

 

⑤タンポに油性墨汁をつけ、たたくようにして文字の回りに墨を付けます。

作業前

作業後