ホタルとは
おもに熱帯から温帯の多雨地域に分布し、世界にはおよそ2,000種が生息
幼虫時代を水中ですごす水生ホタルと陸上の湿地ですごす陸生ホタルがいます。
国内には約40種が生息していて、種類によっては光らなかったり、
光っても余り目立たないものが多いそうです。
多くの種類のなかで、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種が日本の代表種です。
ホタルの一生
結婚 卵 1カ月で孵化 9ヶ月~2年かけて 身体に合ったカワニナを食べながら大きくなり
川から土手に上がります(是を上陸という) サナギになり 羽化し 飛びます 2~3週間
ホタルは、どのように光るのかな?
ホタルは、どこが光るのでしょうか。
「腹部ふくぶ」の先端せんたんの黄色の部分(発光器はっこうき)が、光ります。
「オス」は、ひかる部分が2つありますが、「メス」の光る部分は1つしかありません。
ホタルの発光物質はルシフェリンと呼ばれ、ルシフェラーゼという酵素とATP(アデノシン3燐酸)
がはたらくことで発光します。発光は表皮近くの発光層でおこなわれ、
発光層の下には光を反射する反射層もあります。ホタルに限らず、
生物の発光は電気による光源と比較すると効率が非常に高く、熱をほとんど出しませんので
このため「冷光」とよばれています。
ホタルは、「卵」も光る?
ゲンジボタルやヘイケボタルは、「成虫せいちゅう」だけでなく、
「卵たまご」も「幼虫ようちゅう」も「蛹さなぎ」も光ります。うんだもしたん
興味のある人は夜暗くなったら観察してみてください。
注意(猛毒を持つマムシも、夜は目が光るそうですのでむやみに手を藪に入れてはいけません)
ゲンジボタルの特徴
◎色・形・大きさ
日本に普通に見られるホタルの中でもっとも大きく、雌のなかには30mm前後
になるホタルも。背中は黒、胸部の背中側が赤く、
ここに余りはっきりしない黒いすじが見られます。ただし、この模様には地域差が大きい。
ヘイケボタルに比べると全体に四角形で、かどばった体型に見えます。
◎生態・発生時期
5月~7月にかけて流水のあるところでみられます。発生期間は約4週間で
、発光は非常に強い。気温・地域により発光の間隔が違います。
ヘイケボタルの特徴
◎色・形・大きさ
全体的に丸く、大きさだけではヒメボタルと区別がつきにくく
背中は黒、胸部の背中側が赤いが、ここにはっきりとした黒い筋が通ることから、
ゲンジボタルやヒメホタルと区別することができます。
◎生態・発生時期
6月~9月にかけて各地の川や田で見られます。ゲンジボタルと異なり、
幼虫は田んぼなどの止水で生活しますが、越冬地などよくわからない部分もあります。
ゲンジボタルが終了する頃から発生が始まり、9月末まで見られます。発光は余り強くなく
、揺れるような光を出しながら飛ぶことがあり、ほかのホタルと簡単に区別できます。
(発光にゆれがないこともある)現在数が激減。
ヒメボタルの特徴
◎色・形・大きさ
全体的に丸く、大きさだけではヘイケボタルと区別がつきにくい。背中は黒、
胸部の背中側が赤いが、黒い模様が後ろまで届かないことからヘイケボタルと
区別することができます。メスは飛翔することができません。また、メスの背中は茶色です。
◎生態・発生時期
5月~6月の間の比較的短期間に、林の中で見られます。ゲンジボタル・ヘイケボタル
と違い幼虫が陸上に住み、カタツムリの仲間を食べることから、水が全くない場所でも見らます。
明滅は短い間隔でフラッシュをたいているような発光でヘイケボタルに比べると強く感じます。
発光の色はゲンジボタル、ヘイケボタルと比べてやや黄色がかっています。
(川のゲンジ 田んぼのヘイケ 山のヒメ)
吉松地区の名所 ①竹中池周辺 ②松山 ③中野 ➃般若寺
栗野地区の名所 ①丸池周辺 ②佃川 ③綿打川 ④清水川
平成26年、川添地区「ホタルの夕べ」司会をするので、ボランティアガイドの皆さんと
桶寄川以外の上記湧水町内のホタルの名所巡りを実施しました。
感銘した幻想的なホタルの
乱舞①は栗野上場佃川の源流でした。
う世間から離れて幾年月、短い生涯を、優雅に、ゆっくりと飛ぶホタルに初めて遭遇しました。
乱舞②は吉松川西松山のホタルです。イルミネーションみたいに一斉に光ります。
乱舞③は吉松川添こらんたい川でした。源氏ホタルとヒメボタルの共演が見られました。
長い水中生活や草村生活から出て、たった1週間で命を終わる。その間に子孫を残す生活をするホタルたち
感動せずにおられませんでした。