吉松の郷土芸能 平成24年(2010年)3月編集

ふるさとを離れ、他県で生活されている皆様にはピンと来ないかもしれませんが
私たちの祖先が代々伝承してきた吉松の郷土芸能を編集してみました。

昭和30年代頃まで盛んに踊られていた郷土芸能は
高度成長、テレビ文化の発達、地域の連帯の低下などの影響で
伝統の灯が消えようとしていましたが、昭和48年(1973)の町制20周年に
行政と地域の古老達の精一杯の努力で、途絶えていた 
@川添太鼓踊り A般若寺のカマン手踊り B原口の兵児(へこ)踊り
が新しく復活しました。これは他の郷土芸能と共に町の文化財として残る素地を残しました。
しかしながら近年、少子化による人口減のため、残念ですが貴重な郷土芸能は
確実に1つ1つ消え行く運命にあります。

<原因>
1 若者が少なくなり踊り子がいない。
2 ビデオ録画が発達しているので踊りはなんとかなるが、歌い手と楽器(三味・太鼓・笛)奏者が育たない。
3 4年に1度、文化祭に出演するだけなので継承が途切れる。

<対策>
1 子供を入れて構成するか、踊り子人数を減らす 
2 楽器演奏を楽譜化する
3 郷土芸能は衣装支度(したく)が大変なので、支度なしの練習をせめて年1回すべき。

<実情>
4年に1回文化祭に出演する川添の太鼓踊りを例にとってみます。
成人は仕事、子供は学校があるので練習日に全員揃うのは難しい。
新人の踊り子を探すのと所作を思い出すのに約1ヶ月かかります。
秋の取り入れと重なり、さらに1ヶ月かかって仕上げます。
太鼓踊りは体力を要するので世代交代のために若者の参加が必須です。
初めて踊る人が伝統芸能の太鼓踊りを理解してもらうためのhpを準備してあります。
http://www.synapse.ne.jp/yuchan/taikonorekisi.html


<総論>
各団体とも文化祭で披露するまでには相当なご苦労があります。
もしご覧いただける機会がありましたら寸志の「花」、及び盛大な拍手をお願いします。

吉松地区郷土芸能一覧

〇は4年に1度文化祭に出演 
◎は毎年踊る ×は停止

太鼓踊り  棒踊り  オバッチョ  兵児踊り  神舞   こますけ棒 
川添〇  鶴丸〇 古川〇  原口×  鶴丸八幡神社◎  般若寺× 
鶴丸×  原口×     箱崎八幡神社×  
般若寺×  吉村×  カマンテ  フルイ踊り  俵踊り 
中野×  上川添×  般若寺〇  四つ枝前〇  川添◎   
四部落  般若寺〇         
永山×  上場〇         




川添太鼓踊り
 

鶴丸棒踊り
 


般若寺カマンテ踊り


原口兵児踊り


四つ枝前フルイ踊り


川添俵踊り