吉松尋常高等小学校校歌(町民愛唱歌)
〇作詞 北元 友衛(元本校訓導)
〇作曲 山本 浩良(元二師教諭)
〇制定 昭和4年(1929年)2月11日(紀元節)
1 御空を翔ける大鳳も 翼を避きて通るてふ
秀麗比なき高千穂の 霊気はしみて身に湛う
(霊峰高千穂は、あの伝説の大鳳さえこれを避けて飛んだと言われ、その厳かさは
仰ぎ見る人々の身も心も純粋なものにしてくれる)
2 幽遠遙けき太古より 肥沃の土地を潤して
清冽つきせぬ真幸川 吾等の胸を洗うかな
(清らかな水をたたえた真幸川は、ずーと大昔からこの吉松の地<真幸盆地>を潤して
きており、人々の胸の中まで洗い清めてくれる)
3 翠巒揺らぐ懸崖に 苔むし残る礎は
覇業を語る亀鶴城 赤き血潮は踊るなり
(たくましく生きている木々が風に揺れ 苔むした礎石を残している亀鶴城は、かってこの土地を
先人の偉業を今に伝えており、当時を偲ぶと血が騒ぎ胸の躍る思い出ある)
4 恵みゆたけく育ちきし 吾等の幸を思う時
高鳴る胸を如何にせん 理想の星は輝けり
(このように、天・地・人それぞれの恵みを受けここで成長した我々は誠に幸せであり
夜空に輝く星のような理想を望んで、胸の高鳴る思いである)
5 草木枯らす烈日も 粉雪みだす寒風も
照らさば照らせ吹かば吹け 何ぞ屈せん吾等の気
(真夏の厳しい日照りや吹雪舞う冬の寒気など、どのような障害や困難であっても
我らの理想追及の崇高な精神の前には全く無力である)
6 今し東天茜さし 黎明の鐘はつかれたり
天高く射る光芒と 共に馳せなん空高く
(今まさに東の空は、茜色に染まり、夜明けの時を迎えた。大空の一筋一筋の光と共に
果てしなく広大な天を駆けめぐり、地上の人間世界を明るく照らしたい)
注釈 ・・・ 鹿児島県教育次長 諏訪園 励
歌詞まとめ・・・・早起き鳥回想
1、天(霊峰高千穂を仰ぎ)
2、地(すばらしい自然環境の中)
3、人(先人達は郷土を繁栄に導くという偉業を成し遂げた)
4、理(我々はそれぞれに感謝し、崇高な理想受け継ぎ)
5、進(どんな困難にも負けず前に進もう)
6、光(そして天空の星や太陽の光となって人間世界を照らそうではないか)
大鳳(たいほう)=伝説の鳥、鳳凰(ほうおう)のこと=鳳はメス凰はオス
翠巒(すいらん)=緑の山々
懸崖(けんがい)=切り立った崖 そこでたくましく育つ植物
茎や枝が根より下に垂れ下がるように仕立てること
黎明(れいめい)=夜明け 物事の始まり
下段の歌詞は上記の時に使用されたものです。写真といっしょに伊東レイ子先生からいただきました。
古くなってきたので無くならない前にアップしました。
コピーして古き良き吉松を思い出す1つに利用いただければ幸いです。
新聞記事にある校歌のテーマを再掲します。
前半「天と地の恵みを受け、先人達は郷土を繁栄に導くという偉業を成し遂げた」
後半「そのような歴史と伝統のもとに生を受けたわれわれは、天空の星や太陽の光になって
ともに地上の人間世界を照らしたいという厚い理想に胸が高鳴ることだ」
※伊藤先生の親戚筋にピアノの録音テープが残ってないか探しましたが、見つかりませんでした。残念!!
古(いにしえ)の故郷が思い出される情緒ある詩と曲
楽譜を見て口ずさんでみてください。
♪ 現在の吉松小学校校歌 (吉松小学校hp)
なつかしく 歌ってみましょう
〇作詞 浜田盛秀(日置小学校)
〇作曲 武田恵喜秀(鹿児島大学教授)
〇制定 昭和35年(1960年)9月15日
1 さやかな夜明け ばらいろの
望みかがやく 霧島よ
ああ幸ひらく 学びやに
ほこりも高く はげみ行く
吉松の子に 梅かおれ
2 みどりの沢原 風かおり
いななく馬よ わく水よ
ああすこやかに 身をきたえ
つらぬく使命 もゆる意気
吉松の子よ 虹をよべ
3 川内川の 夕霧に
みのり豊かな 湯の里よ
ああ仲良しの 肩くんで
平和をきずく 夢と歌
吉松の子よ 星あおげ
現在の吉松小学校 |
(古町泰文氏のyoutube) 吉松中学校校歌
〇作詞
〇作曲
〇制定 昭和27年(1952年)11月15日
昭和42年卒業アルバム
朝霧(さぎり)はれゆく高原に 秀(ひい)でて高き栗野岳